太平洋戦争前後のアメリカにおける日系人の微妙な立場を3人の若い日系2世の変遷を書いた長編。 著者 真保裕一
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移民としてアメリカに渡り安い賃金でも身を粉にして働きに働き、やっと持った土地も外国人土地法により取り上げらた1世達を親にもつ日系2世は国籍こそアメリカ人だが、日本軍の真珠湾奇襲攻撃により『ジャップ』と罵られ迫害を受ける。
そしてカリフォルニアでは日系人12万人の強制収用が行なわれた。
この強制収用により家や家財などの財産は白人達により二束三文に買い叩かれ没収された。
そして2世達がアメリカ人として認めさすには銃をとり命を代償にしなければならいとの思いから太平洋戦線やヨーロッパ戦線に尊い命を散らしていく。
特にヨーロッパ戦線に投入された第442連隊戦闘団は日系人だけの部隊でアメリカ陸軍において一番多くの勲章を受けた。しかし裏を返せば白人の弾除けとして常に最前線に投入され続けた結果だ。
私は、この本を読み終わって今又日本はアメリカのテロ支援としてテロ特措法で若者を戦場に送り込もうとしているように思えてならない。