今日友人のアンパンマンさんと不動岩に行って来た。
待ち合わせが10時道場駅前だったので、少し早めに行って駒形岩の「プロミネンス 5.11b★★★」(「プロミネンス」はR&Sが以前に『三ツ星クライミングルート100』の関西ベスト10の第一位になったルート。)の欠けたホールドを見に行った。

昨夜の雨でべっとり濡れている「プロミネンス」
赤丸で囲った個所が上部からの落石で欠けたホールド。
拡大すれば

欠けた原因は人為的落石によるのだが、落とした本人も『偶然とは言え結果的に関西の看板ルートを傷つけてしまい痛恨の極みです。』と反省されているし、私や友人も登るに於いては全く支障が無いことを実際に見て確認している。私個人は不可抗力の出来事として収めたい。
アンパンマンさんと合流し不動岩へ、今年の正月二日以来だった。
早速「ナンバ・ブラザーズ」を見に行った。

壁を見てシュックを受けた。岩が落とされただけでなくボルトが打たれていた。

赤丸で囲った個所に四ヶ所、しかもご丁寧に銀色で塗装されていた。
青丸で囲んだのは従来の「ウリウリ 5.11d」の1ピン目です。
青い線は「ウリウリ」のラインです。
「ウリウリ」は前述の『三ツ星クライミングルート100』の関西ベスト10の第七位。
今日現状を見て「ナンバ・ブラザーズ」だけでなく「ウリウリ」も、その存在価値が無くなったと思う。
「ウリウリ」の出だしは、垂直の壁でホールドは甘く、しかもバランスが悪い。おまけに1ピン目は非常に高い位置に打たれて微妙な手足の動きと強い精神力が要求されるところだった。
1ピン目にクリップ出来ずに落ちれば大怪我は免れないので、左のクラックにNPを取って登られる方も多くいた。
しかし今回新たに打たれたボルトのうち下部の2本により「ウリウリ」の出だしの厳しさは無くなってしまった。非常に残念でならない。
私は2007年の1月に10便目でR.Pしたが、1ピン目を取るまでが一番緊張した思い出がある。
今回打たれたボルトは、ナンバ・ブラザーズのフレークを落とした後に新たに引かれたルートのボルトのようだ。
新たにルートを作るためナンバ・ブラザーズの岩を落としたのか、又は浮いていたフレークを危険回避のため落とした後にルートを作ったのかは定かではないのでここではコメントを控える。
それと打たれたボルトだが


手製のハンガーを多分カットアンカーで施工されている。
そして全く理解出来ないのが、何故わざわざ目立つ銀色で塗装しなければならないのか。
当事者にその真意を聞いてみたい。
この件に関して、道場駅前の大北商店の御主人にお話を聞かせていだたいたが憂慮されていた。
御主人の話の中で『最近はパソコンや携帯などのメールだけで事を済ませてしまう傾向にあり、お互いに顔を突き合わせて話し合う事が無くなった。以前のような横の繋がりをもっと大事にして欲しい』と言われていた。
全くその通りだと思う。
今日午前中は青空が広がり暑過ぎるくらいだったが、昼頃から雲が広がり風が出て暴風雨になった。
雨が止むまで『ビッグボルダー』の下で雨宿りして低気圧が過ぎ去るのを待った。
家に帰ってニュースで関西各地で風による被害が出ているのを知って驚いた。