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マメオ

Author:マメオ
Mr ビーンズことマメオです。
1951年1月3日生 ♂
出生地:高知県内
現住所:神戸市内
家族:女房一人、息子二人、嫁二人、孫四人、その他昆虫、爬虫類等多数
趣味:クライミング、家の掃除など
収入:少々


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娘の明美の「パパ、電話」という声に受話器を取った。
「奈津子です」
と低い声がした。
思わず息を飲んだ。動悸が激しくなった。
脳裏には一人の女性の姿が鮮明によみがえっていた。昔、一緒に暮らした女性だった。そのときから、二十五年近くがすぎている。
一瞬の沈黙があった後、「あなたの息子が重体です」と奈津子は言った。
と言う序文から始まるこの小説は1999年に発行された「イントゥルーダー」で
第16回サントリーミステリー大賞・読者賞をダブル受賞している。
著者は高嶋哲夫氏で1949年、岡山県生まれ。
慶應義塾大学工学部卒業、大学院修士課程修了。
日本原子力研究所研究員を経て、カリフォルニア大学に留学。
1979年、原子力学会技術賞受賞という経歴の持ち主。

小説のあらすじは、ある日突然に、昔二ヶ月ほど一緒に暮らした女性から「あなたの息子が重体です」と告げられる。
主人公は息子と言われた男性の事を調べるうちに重大な事を見つける、それが元で息子と言われる男性が事故に見せかけて殺される。
その重大な事とは、関東電力が新潟県日の出町に建設中の日の出原子力発電所の耐震設計にミスがありデーターの改竄をして欠陥原発を造ろうとしていることだった。

私がこの小説を読み終えた二日後に新潟県中越沖地震が起き、
柏崎刈羽原子力発電所で放射能漏れや火災が発生した。
この小説は8年前に今後日本で起こるであろう自然災害による原発事故を暗示していたように思う。
原発事故で最悪なのは1986年旧ソ連のウクライナ共和国のチェルノブイリ原発事故を思い出す。
公に発表されている死者の数は、消火にあたたった消防士を含めて百人に満たない。だが実際は、万をこえている。原子炉のまわりには無数の死体がころがり、その死体はブルドーザーが掘った穴に埋められた。これらの作業にかりだされたのは、兵士と囚人だった。また、キエフの二つの病院で出た死者の数は一万五千人という報告もある。
さらに近在の町や村からは、百万単位の人が強制的に移住させられた。
ポーランドでは、事故の翌年の出産件数は例年の三割に減った、残りの七割は堕胎された。
今も死者は増え続けている。事故のとき子供だった者、まだ生まれていなかった者が、この事故のために死に続けている。そういった数を含めると死者の数は数十万は下らないと言われている。
日本では神戸淡路大震災以降耐震基準が見直され震度7が設けられた、
しかしこの基準で耐震設計している原発はどれ程有るのか、神戸淡路大震災以前に造られた原発は全て震度6での耐震設計と聞く、では震度7の地震が原発のある地域で起こったならばチェルノブイリ事故の比ではない犠牲者がでる可能性がある…これは決して他人事では無いと思う。

ところで小説の題名の「イントゥルーダー」とは
「侵入者。私たちは、コンピュータに入りこんできたものをそう呼んでいる。クラッカーやハッカーも含めて」
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