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マメオ

Author:マメオ
Mr ビーンズことマメオです。
1951年1月3日生 ♂
出生地:高知県内
現住所:神戸市内
家族:女房一人、息子二人、嫁二人、孫四人、その他昆虫、爬虫類等多数
趣味:クライミング、家の掃除など
収入:少々


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7月15日土曜日この日の天気予報は「晴れ午後から山沿いで雷雨の可能性」とあった。
この日の整備に、あらみちゃんが行きたいと言うので三人で行なった。
私は先週末の備中でのリボルトで風邪をうつされ13日には38.9度の熱を出した、当日も完全に治っていなかったが仕事をやり繰りして来られるN村さんの手前日延べする訳にはいかなかった。
この日の作業は各ビレイステーションの取替えと最終ピッチのボルトの設置だった。
これまでビレイステーションにはFIXE社製ステンレスハンガーとHILT社製ステンレスグージョンボルトの組合せにホームセンターで売っているステンレスチェーンにステンレスシャックルを繋ぎ合わせて設置していた。「逆くの字(中央ルート)」の整備と平行してKINetのリボルトも行なっていた我々がホームセンターで売っている強度の無い資材を使う事は問題だと思い須磨労山の有志の方達にカンパをしていただきFIXE社製のクライミング用ステンレスビレイステーションを購入し付け替えることにした。余談ですが「逆くの字」の整備に使用した全ての資材はN村さんと資金を出し合ったのと須磨労山の有志の方のカンパで補いました、KINetの資材はボルト1個たりとも使用していない事を明記しておきます。
横道に逸れましたが、各ビレイ点の付け替えと終了点の構築も順調に進み最終ピッチの半分のボルトを設置したところで終了点のある肩で遅い昼飯を食った。この少し前からゴロゴロと遠くに雷の音が聞こえていたが空の状態からも直ぐにどうこうなるとは思っていなかった。
昼飯が終わる頃からパラパラと雨が降り出したので素早く片付け最終ピッチの残りのラインとボルト位置を決める為にロワーダウンしフォローでボルト位置に赤テープを貼った。これ以降の予定で私は1ピッチ懸垂下降して待機、N村さんが赤テープの位置にボルトを設置しながら降りて、最後にあらみちゃんが60mロープ2本繋いで下りてくる手はずでしたが、私が懸垂下降している最中から雨脚が強くなり風も出てきてとてもボルト設置どころではなくなった。中止して撤退しようと声を掛けるがとても聞こえる状況ではない。
超ベテランのN村さんのことやから素早く判断して降りて来るやろうと思って上を見たら案の定降りて来た、続けてもう1ピッチ下まで降りようとするがロープが絡まりグチャグチャになっている、乾いていれば多少の絡みつきは簡単に解けるのだけれども雨で濡れて思うように解けない、益々雨は強くなるし雷も近づいて来る、気ばかり焦って中々解けない、気を落ち着けて端から順に解いていく約10分ほどの時間が何時間にも感じた。
N村さんが下に着いた合図で、終了点にいるあらみちゃんにOKの合図を送るが中々返事の合図が無い、雨は益々強くなるし雷は直ぐ近くで「ピッシー!ドッカーン!バリバリー!」と鳴り出し生きた心地がしない。あらみちゃんが中々降りて来ない、上で恐怖に打ち震えて動けなくなっているのか…「キャー!恐いー!」ってな事は絶対に言わないと思うが心配でならない、もう少し待とうと待つが降りてくる気配が無い。
しゃーない登り返して救出に行こうと思ったが「何しにきたん!」っていわれたら腹立つし…けど万が一動けない状況であったら「なんでもっと早くこんかったん?」と叱られるのも癪やなぁ~と、くだらん事を考えたりしてた。大丈夫大丈夫と自分に言い聞かせ落ち着こうとするが遅い!本気で登り返そうと思い見上げたら降りて来た、が速度が遅い「もっと早く降りて来い!」と叫ぶが聞こえるはずもない。やっとこさ降りて来て「ロープが重くて思う様に降りられなかった」としっかりした口調だったので安心した、そのままもう1ピッチ降りてもらう。「早くしてなぁ~」と心の中で叫ぶ。
雨と雷は益々激しくなり収まる気配が無い。雨が壁を伝って滝のようになり、さながら修験者が滝に打たれているよう、しかしこんな長時間滝に打たれる修験者もおらんやろうと訳の分からん事を考え気を紛らせた。何もかもずぶ濡れである、着ている服は白いTシャツに下着とジャージのズボンだけなので段々寒くなってくる雨具は持って来てなかった。通い慣れた山だけに油断があったと言わざるを得ない。
壁を伝って落ちてくる雨水の量が益々増え川に浸かっているのと同じ状態である。しかも雷は相変わらず間近で炸裂している、稲妻も右や左に走っている。「あれに打たれたら一巻の終わりやなぁ~ここで死んだら皆に迷惑かけるなぁ~でも死んだら何もかも分からんからええか…悲しんでくれる人はいるかなぁ…」と弱気になりかけたとき、ニヤリと笑う女房の顔が見えた。瞬間これは絶対に死なれへん!って事を考えてたら下から降りてもいいよと合図があった、約1時間半狭いテラスで滝のような雨に打たれながら落雷の恐怖に晒されていたことになる。それから2度の懸垂下降で不行沢まで降りた。やっと雷の恐怖から逃れたと思ったが…
つづく

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