プロフィール

マメオ

Author:マメオ
Mr ビーンズことマメオです。
1951年1月3日生 ♂
出生地:高知県内
現住所:神戸市内
家族:女房一人、息子二人、嫁二人、孫四人、その他昆虫、爬虫類等多数
趣味:クライミング、家の掃除など
収入:少々


最近の記事


月別アーカイブ


カテゴリー


リンク


DATE: CATEGORY:未分類
【登山時報】日本勤労者山岳連盟の会報です。
201506220946022da.jpg
毎月発行されているのですがいつもはザーッと目を通すだけですが、今月号に大岩あき子さんの《安全にクライミングをするためにーアウトドア編ー》と言う記事があったので読んだが、ええ事が書いてあるので紹介します。
長文ですが読む価値はあると私は思っています。

アルパインクライミングからフリークライミングへ
自然の岩場でのクライミングは、山を登る延長で険しい岩壁を登るようになったアルパインクライミングから、人工的な手段を使わずに岩を登るフリークライミングに発展してきた。
フリークライミングは、山だけでなく海の海岸線にある岸壁や川の岸など、岩が固くてしっかりした壁が対象となる。
ルートは岩の形状によってさまざまあるが、自分でプロテクション(チョックやカム類)をセットしていくトラッドルート(ナチュラルプロテクション)と事前にボルトを埋め込むボルトルートに大きく分かれるが、エリアによっては両方を取り入れたミックスルートもある。


クラックルートとボルトルート
クラックルートでは、落ちた時にグランドフォールをしないように適切な間隔でプロテクションをセットしていけるルートもあるので、自分の力量に合わせて数を調整できる。つまり、落ちないところでは取らずに行くことができ、落ちそうなところではこまめにセットするなど自由度が高い。もちろんプロテクションの使い方に熟知していなければならない。
一方、ボルトルートでは、ルートを開拓した人が事前にボルトを設置しているので、再登者はそのボルトを使うことしかできない。また、ジムのように等間隔にボルトが打たれているわけではないから、安全に登るということが必ずしもできないことが多い。つまり、落ちてはいけない箇所が多くあるということ。トップロープでのクライミングならそれらの心配なくクライミングを楽しむことができるが、リードクライミングになると危険な要素がぐっと増える。
たぶん、クライミングをジムで始めてから岩場に行った人の多くが、このボルトの遠さに怖さを感じるのだと思う。
1本目にロープをクリップするまでが遠い。途中の間隔もジムに比べたら倍以上の距離がある。落ちたらけがしそう……。
では、なぜこんなにボルトが遠いのか?


自分の実力とそのルートのグレード
本来、フリークライミングでは岩にラインを引く時(登るところを決めること)に、岩の弱点をついて登るラインを決め、岩の硬い部分にボルトを埋めてルートを作るという作業をおこなう。その昔は登りながらこの作業をおこなっていたが、岩の傾斜が強くなり難易度が高くなるとその作業をしながら登ることができないので、あらかじめ何らかの手段を使って岩の上に上がり、ラッペル(ロープを使って降りる方法=懸垂下降)で下降しながらボルトを埋め込んでいくという方法をとっている。
ボルトを埋め込む時に、どこに何本使うかはそのルートの難しさで決まってくる。難しいルートになればなるほど、クリップができる場所が限られ本数も少なくなる。長いルートになれば上部でランナーアウトしてもグランドフォールはしないのだが、短いルートや下部に核心があるルートではボルトの間隔は当然短くなり、クリップ体制が悪くクリップ核心というルートも少なくない。長いルートで下部は易しいのにボルトが少ないルートもある。これはそのルート(グレード)をトライできる人はその場所では落ちない、という前提でボルトが打たれているからである。
初めてのルートにトライする場合は、自分の実力とそのルートのグレードを比べ、無茶なクライミングをしないようにしよう。また、どの岩場もそれぞれの岩の特徴があり、グレードもまちまちなので、他のエリアで登れたからといって、いきなり限界グレードに取り付くのは止めた方がいい。


良いスタイルと悪いスタイル
フリークライミングのより良いスタイルとは、初登時のそれより上のスタイルで登ることを目指す、ということだ。初めてそのルートを開拓した人がプロテクションをプリセット(事前に設置)して登ったなら、プリセットしないで登ることを目指すべきだし、初登者のトライした回数より少ない回数で成功することでその人を超えることができる。
世界的に見ても一部の先鋭的なクライマーはグレードが上がって進歩しているといえるだろう。しかし、周りを見てみると、最近の「登れればOK」といったクライミングのスタイルは、いくらクライミングが大衆化したからといっても進歩したとはいえない。それをジムの弊害だという人もいる。確かにジムが増えクライミングをやる人が増え、それが大衆化したのは否定できない。しかし、岩場で登るクライマーは、岩場をジムの代わりにすべきではないし、同じクライミングととらえてはいけないのだ。
フリークライミングは自分のフィジカルとメンタルを鍛え、登りたいルートを目標にして限界を伸ばしていくスポーツである。安易な方向に流され、成功するために方法を選ばないという選択はクライミングをつまらなくするだけでなく、せっかく積み上げてきたクライミングの文化をも壊してしまうことになる。
そして、岩場のルートは、そのルートを作った人の作品といえる。その時の時代背景、最高レベルでのクライミング、考え抜いたボルト位置、そしてきれいなライン。いいルートにはいいスタイルで臨むべきだし、自分のクライミングを上達させるための1本にしてほしい。
最近よく見かける「登れればOK」「結果オーライ」のクライミングの極限、悪いスタイルとは、
・危険なルートではないのにクリップ棒を使ってクイックドローとロープをプリセットするスタイル
・クリップ棒をぶら下げて登りながらロープを伸ばしていくスタイル
これらはもうフリークライミングではない、と断言できる。見るに堪えない行為だ。エイドクライミングをやりたいのなら、フリークライミングのエリアではないところでやってほしい。
まだトップロープで登る方が理解できる。


逃げ出したくなるような恐怖心
フリークライミングの面白さとは、経験と努力と精神力でクライミングが持つ危険な要素を少しでも減らし、そのルートをトライする権利を勝ち取るところにある。どんなルートにも危険な要素が含まれているが、落ちなければけがもすることもない。しかし、自分の限界に挑む以上は、落ちることも含めて上を目指さなければ上達はない。ここでより安全に上達するために必要なのは、自分の限界を超えないルートは落ちないで登る、という練習だ。
足元を固め、土台を広く作っていった上に、ピラミッドのように頂点ができる。
やさしいルートでも初見で落ちないように登ることはとても難しい。持てるのかどうか分からないホールドに手を伸ばし、滑らないとは確信できないフットホールドに足を乗せ、届くかどうか分からない次のホールドを目指して身体を上げていくとき、すごく大きな不安とわずかな期待とが入り混じった感情になる。場合によっては、逃げ出したくなるような恐怖心に包まれることだってある。しかし、すべてがうまくいって成功した喜びは、他のどんな楽しみにも勝るものだ。
もちろん、いつでもオンサイトが成功するわけではない。失敗して落ちることや、不安でテンションしてしまうことや、登り切れなくて敗退することもあるだろう。しかし、それがフリークライミングなのだと私は思う。何回も通って限界ルートを登れたという楽しさももちろんある。しかし、どんなルートでも1回目はオンサイトなのだから、それをやらない手はないだろう。なぜなら、オンサイトでのトライは一度きりのチャンス、自分を成長させるまたとないチャンスなのだ。
そして、自分でムーブを作っていく楽しみも忘れてはいけない。誰かにムーブを聞いたりビデオを見たりするのは、そのルートを自分の力だけでは解決できなかった時、自分の力に敗北を認めた時だ。
フリークライミングは、山の頂上を目指すわけでも、登り切れずに遭難してしまうわけでもない。
誰かに強制されて登るものでもない。だからこそ、自分で厳しいルールを作らなければ、本当のフリークライミングの楽しさは分からないのではないだろうか。


どうするかを決めるのはあなた!
クライミングの面白さはグレードではない。登りたいと思ったルートにどう取り組むか?どんなスタイルで登りたいのか?常に自問自答し、自分なりの答えを見つけていく。ひとつひとついい経験を積んでいくこと。安易な方向に流されがちな自分に制動をかけ奮起し、成長すること。
フリークライミングにはそれができるだけの要素が含まれているのだと考えている。
「IT'S ALL ON YOUR MIND(どうするかを決めるのは自分自身)」ウォルフガング・ギューリッヒ著『クライミング上達法』に書かれた一節。私のバイブル書になっている。フリークライミングをもっと楽しみたいと思っている人はぜひよんでみてほしい。


大岩あき子
1982年、夫の大岩純一と共にフリークライミングをはじめ、女性のためのクライミングスクールを立ち上げたことがきっかけで、クライミングを職業とする。1989~1996年の間、多くのクライミングコンペに参戦し、ジャパンツアー2連続優勝、ワールドカップ8位など輝かしい成績を収める。現在はビックロック横浜店でクライマーの指導にあたっている。
日本クライミングジム連盟理事。

現在日本の多くの岩場でここに書かれている「登れればOK」「結果オーライ」がまかり通っているように思う。
そしてクリップ棒に於いては完全にクライマー間で市民権を得たといってもいい状態です。
クリップ棒俗称『チョンボ棒』ですが、この『チョンボ』は麻雀用語でミスや反則をした時にいわれる言葉です。
『チョンボ棒』=『反則棒』になります。
偉そうなことを書いている私ですが、『チョンボ棒』なるものを長短合わせて4本持っています。そして人様から依頼があれば材料費のみで作って差し上げています。
しかし、最近はなるだけ使わないように心掛けています。
私は、ややもすると安易な方向にいってしまう薄弱な遺志の持ち主で、すぐに○○を縮み上がらせる軟弱な精神の持ち主ですが、今後は己を叱咤して『より良いスタイルのクライミング』を目指していこうと思っています。

copyright © Mr ビーンズのマメマメ日記 all rights reserved.Powered by FC2ブログ