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マメオ

Author:マメオ
Mr ビーンズことマメオです。
1951年1月3日生 ♂
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家族:女房一人、息子二人、嫁二人、孫四人、その他昆虫、爬虫類等多数
趣味:クライミング、家の掃除など
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今日は岩場に設置されているボルトについての話です。

日本(多分)ではルート開拓に使用するボルトに何を使おうが開拓者の自由になっています。

本チャンでよく使われているのがリングボルトとRCCボルトですかね。
P1020030.jpg
横尾谷屏風岩の「雲稜ルート」にはPETZLのケイビングアンカーが打たれています。
P1020036.jpg
昔登った時にこれが打たれていてホッとした覚えがあります。

今もフリーのルートでたまに見掛けることがあります。

JFAによるリボルト前の多くの岩場で見掛けるのはオールアンカーとカットアンカーでしょう。
P1020032.jpg
右はスチール、左はステンレスです。

この弱点はボルトが中空になっていてナットで締めれるようにネジが切られています。
なのでネジの谷の部分の肉厚は1mmも無いと思います。

それとこのボルトは引抜強度は多少あっても横方向(クライミングでは下方向)からの荷重には非常に弱いです。

数年前に駒形岩大ハングにオールアンカーで施工されたプロテクションを使ってアブミの練習をしていたクライマーが体重を掛けた途端ボルトが折れて大怪我をした事故がありました。

次のカットアンカーもよく使われています。
P1020031.jpg
右は外部コーン式で岩壁に適正な深さの穴を開け専用工具で叩き込んでクサビ形のコーンが穴の底にあたる事によってアンカーが拡張し固定する仕組みになっていますが、適正な深さの穴を開けるのが難しく、深過ぎるとアンカーが岩壁にめり込んでしまいボルトが充分に捩じ込めなくなりますし浅ければアンカーが岩壁から出てハンガーが岩壁から浮いた状態になります。

左はクサビ形のコーンがアンカー内部にあって設置方法は外部式と同じですし穴開けの浅深具合による不具合も同じです。

この内部コーン式カットアンカーの設置不具合による事故が烏帽子岩でありました、幸いクライマーは無傷でした。この事故は穴を深く開け過ぎていてボルトが充分ねじ込まれていなかったのが原因でした。

現在深く開け過ぎた場合の不具合対策としてアンカーのネジ側に反りを付けて中に入り込まないようなアンカーも販売されています。

カットアンカーが適正に設置されていれば強度的には問題はありませんが見た目での判断は出来ません。

上記の不具合を解消したのがグージョンボルトです。
P1020034.jpg
ボルト径と同じ径で深めの穴を開けハンガーとワッシャとナットを取り付けた状態で叩き込みます。
そして適正な深さまで叩き込んでナットを締めればウエッジが残り固定されます。

深めの穴を開ける訳は、もし使わなくなった場合ハンガーを外して叩き込めば岩壁内に収まり穴をコンクリートボンド等で蓋をすれば殆ど跡が分からなくなります。

ただしこれも万能ではありません、岩質によっては不具合が生じます。

石灰岩、凝灰岩等岩質が不均一な岩には向いていません、確か有笠山で抜けたと聞いています。

不均一な岩質用?としてウエッジを2個付けたのもが出ています上の写真の左側

では何が良いのか?今世界(日本も)で一番信頼の高いのがグルーインボルトをHILTI RE500による施工です。
P1020035.jpg
右からPETZLコリノックス、FIXEグルーインボルト、左端はJFAが有笠山用として特注した長さ194mmのもの。

このグルーインボルトを設置するにはそれなりの知識と技術が要ります。
JFAでは公認リボルト職人養成の講習会を開いて職人の育成に努めています。

グルーインボルトによる不具合を紹介します。
帝釈5日間 042
帝釈一の壁です。
不具合は2箇所、赤丸はカラビナが岩角にあたっていて強い衝撃で破断する恐れがあります。
青丸箇所はグルーインボルトが深く埋め過ぎられていてカラビナがロックされ破断の原因になります。

これを
帝釈5日間 043
赤丸と青矢印の部分を削り不具合を解消しました。

同じルートで
帝釈5日間 048 - コピー
ここも深く埋められていてカラビナがセット出来ない状態でした。

ここも
帝釈5日間 051
赤丸部分を削ってカラビナが自由に動くようにしました。

あっ余談ですが帝釈一の壁ボルト施工は私ではありませんので念のために。

最後にタイ国チェンマイの岩場を開拓しているクライマーのボルトを打つ場合に標準としている決まり事を紹介します。

※marine-grade stainless steelかtitanium glue in boltsを使用すること(JFAでは検討中)。

※HILTIのRE-500を使用すること(JFAも実行)。

※使用期限の過ぎたグルーの使用はしないこと。又グルーは冷蔵庫で保管されたものであること(JFAも実行)。

※そのグレードを限界とするクライマーの為にボルトを打つこと。

※スリングは使わないこと。

※終了点には下降用のリングを取り付けること(JFAは基本ラッペルステーションを使用)。

日本でも同じ様な決まり事で開拓してくれたらリボルトせんでもよーなるのに・・・・・

今日の記事は私の経験に基いていますが誤りや思い違いがあるかも知れませんことをご承知おき下さい。

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