三菱ダイアモンドアワー2008-10-27 Mon 21:04
今、浅田次郎の「はじめての文学」を読んでいる。
この本には五つの短編小説が納められていて、その中の「かくれんぼ」に力道山のことが書かれている。 ![]() 日本プロレス会の父と呼ばれ空手チョップの必殺技で外人レスラーを片っ端からやっつけ戦後の疲弊した日本の親父共を熱狂させた方である。出身は現在の北朝鮮である。 私は小学校の低学年の頃、金曜日になると父に連れられて近くの(神戸市灘区)喫茶店「いこい」に連れて行かれた。そしてミーコ(ミルクコーヒーを略している。今風で言えばカフェオーレだ)に砂糖をいっぱい入れ三菱ダイアモンドアワーのプロレス中継を放映している白黒テレビに身を乗り出して熱狂している大人達を覚めた目で見ていた。 私はその頃からプロレスが嫌いだった。理由はヤラセだからだ。 力道山は豊登、吉村とタッグを組んで外国人レスラー達とタッグマッチを行なった。 プロレスの筋書きは毎回お馴染みで、豊登と吉村二人が外国人レスラーにボロボロにされ額から毎回血を滴らせヘロヘロになり、スリーカウントされる寸前で力道山が出て行き天下の宝刀空手チョップで外国人レスラーをやっつけてしまう。 私はガキの頃、なんでもっと早く出て行ってやっつけないのかと不思議でならなかった。 話は少し横道に逸れるが、このプロレスの筋書きの影響を受けたのが「当山の金さん」と「水戸黄門」ではないかと私は思っている。 私の親父は戦中の無理が祟って両膝が関節リュウマチになり、季節の変わり目毎に酷い痛みと水が溜まっていた。私は親父の正座した姿を見たことが無い。 その親父がプロレス中継を観出すと膝の痛みを忘れて身体全体を動かし力道山の動きに合わせるのだった。 何故その当時の親父達が力道山に熱中したかというと戦争でアメリカにコテンパンにやられ再起不能と言われたが、持ち前の勤勉さで働きに働き世界の不思議といわしめた高度経済成長の立役者親父達の唯一の楽しみと言えばやっと普及しだしたテレビを観ることだった。そしてにっくきアメリカのプロレスラーを空手チョップで粉砕していく姿に痛快な思いを抱いたのだろう。 そりゃそうと私の膝に溜まる水も親父の因果が移ったのか… |
この記事のコメント>私はガキの頃、なんでもっと早く出て行ってやっつけないのかと不思議でならなかった。
私も子供の頃、志村けんがどーしてもっと早く気づかないのか? ドリフを見ながら『このおっちゃんほんまアホや』って思ってました。 今ではあそこまでできるおっちゃんはすごかったなってリスペクトしてます。 >山井さん
ども、 ほんとだんだん強い個性の持ち主が少なくなってきたように思いますなぁ〜。
2008-10-28 Tue 21:45 | URL | マメオ #-[ 編集]
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