2009/04/12
雪彦山三峰「友人登路」
11日12日の両日で雪彦山三峰「友人登路」のリボルトを行なってきた。このルートは1970年前半に村山順一氏と木下誠氏(故人)によって拓かれⅣ級+A1のグレードが付けられていた。
2006年8月に雪彦山不行岳北壁の中央ルートを初Nさんと整備し「温故知新」として発表したあと次ぎの整備として初Nさんから「友人登路」のフリー化をしようと誘われていた。
しかし中々二人の日程が合わなかったり私の怪我などで延び延びなっていた。
そうこうする内昨年「友人登路」をリボルトしているクライマーがいると数人の知り合いのクライマーから連絡があった。リボルトと言っても手製のステンレスハンガーをステンレスのオールアンカーで打ってあるとの事だった。
早速初Nさんが現状を見に行った。たまたまリボルトをしている方と会うことができ話し合う事ができた。
この方は最近クライミングを始めた方で「友人登路」のボルトが余りにも酷いので新しく打ち替えたとの事だった。初Nさんはリボルトするに於いてのルールや使用資材等について懇切丁寧に説明し理解してもらった。今後はリボルトをしないとの言質もとる事が出来た。
初Nさんは開拓者の村山順一氏と木下誠氏のお二人とは古くからの友人でもあり「友人登路」をフリー化するにあたっては開拓者への承諾は勿論、地元山岳会や岳連などとも再三にわたり話し合いを持って今回のフリー化へ臨んだ。←この辺りは私にはトテモできない。
11日雪彦山の麓夢前町は桜が満開だった。

雪彦山の登山口の村を「シャガの里」と呼ぶ。
それはシャガいたるところに群生しているからだ。

しかしシャガの咲くにはまだ早すぎたよう…

麓から見た雪彦山。右の飛び出た岩山が「地蔵岳」ここには元こぶしのポチさん達が開いた「セッピコ・ルネッサンス5.11d」など3本のフリールートがある。
その横が「三峰」今回フリー化した「友人登路」がある。
そして二番目に高い岩山が「不行岳」でここの北壁に「温故知新」がある。
一番高いのが「大天井岳」で中間部に「出雲岩」と呼ばれている大ハングがあり雨の日などにアブミの練習場所に成っている。
8時半頃大曲の東屋に着いたら既に初Nさんや地元山岳会の方達が来られていた。
そしてなんと木下誠氏の奥様と娘さんがわざわざ挨拶に来られていた。
亡き夫、亡き父の拓いた壁を見たいとの思いから足を運ばれたそう…
私は1ピッチと2ピッチのボルトの打ち替えを行なった。

日本の本チャンのビレイ点そのもの。

FIXEのステンレスリング付きハンガーをHILTIの68mmステンレスグージョンで施工した。
そして迷彩塗装もした。←初Nさんが前以ってしてくれていた。

善意でリボルトされていたもの。この場所は音響テストの結果岩が浮いていた。なので80センチほど右側の硬い場所に打ち直した。

FIXEのステンレスハンガーーをHILTIの68mmステンレスグージョンで施工した。

手製のステンレスを8mmステンレスオールアンカーで施工していた。
このハンガーは強度はあるが面取りが充分にされていないのでヌンチャクを痛めるし、スリングを直掛けしたら切れる恐れがある。それに岩場に打つボルトにオールアンカーは絶対に止めるべきだ。
一日目は1ピッチと2ピッチの打ち替えと3ピッチ目のビレイ点の打ち替えで終わった。
汚れた身体を雪彦温泉に行き綺麗にした。

経営者が変わったのか料金が600円から700円になり以前は試食に蒲鉾をくれたがそれもなくなっていた。
そして今夜の宿へ、いつもお世話になっている秘密の場所。

この日のメニューは炭火で焼肉。この日は我会の春合宿と集会を兼ねていた。
ここの宿を利用出来るのは我須磨労山とあとお医者さんのグループだけ。これは我会のarutuさんの人徳御蔭です。それに一泊500円は安い!
たらふく食って飲んで爆睡。

よく12日の朝飯。ん…残り物の焼きそば、朝から焼きそば………
3ピッチ目を初Nさんと共同で整備行なったので早く終わった。

3ピッチのビレイ点で我々を確保してくれるガンちゃんと○○君。

3ピッチのルート上から見た麓の様子。

初Nさんとお互いを写しあいした。

整備の終わった「友人登路」1ピッチ目30m。ここはA1で登っていたが、今回フリー化し5.11aのグレードをつけた。

今回手伝っていただいた方達。リボルトは初めてとのことだったのでグージョンでの施工方法を勉強した。
今後は懸案の「温故知新」周辺に新しいラインの完成だ。いつになるやろ…
コメント
山のクライミングは得も言われぬ爽快感がありますよね。
2009/04/13 13:03 by イケチャン。 URL 編集
いつでも喜んで案内しまっせ~。
季節的には春と晩秋が良いで。
2009/04/13 20:43 by マメオ URL 編集